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MESSAGE
看護部長松枝 文子
社会医療法人博愛会相良病院は、特定領域がん診療連携拠点病院として、乳がんをはじめとしたがん診療の充実とがん患者さんのケアに取り組み続けています。
乳がんの治療は多様で経過が長期にわたるため、患者さん・ご家族は日々の暮らし方からどのような治療を行うかまで、葛藤と選択を繰り返されています。そのような中で、乳がんの看護ケアは奥深く、また幅広いと実感する毎日です。それは周手術期、化学療法、緩和ケアはもちろんのこと、それらの治療に関わる、妊孕性、就労について、子供のケア、アピアランスのケアなど、がん看護のあらゆる要素が内包されているからです。
相良病院の看護師には、患者さんに寄り添い、見守るだけでなく、患者さんの心や価値観に向き合い、サポートする力が求められます。多岐にわたるケア実践は、エビデンスに基づく知識や技術、コミュニケーション力、倫理観などに裏打ちされていなくてはなりません。それはあらゆる看護の現場で必要とされる力であり、看護師として歩む上で大きな力となります。何よりも私自身が30年以上にわたる急性期病院での勤務を経て、今、乳がん看護はあらゆる看護ケア実践の基盤となるものだと確信しています。
乳がん看護によって培われたケア実践が、甲状腺科、婦人科領域にも活かされていることは言うまでもありません。また予防医療への関心が高まる中、健診事業に注力しているのも当院の特徴のひとつです。健診、診断時から、治療期、終末期にいたるまで、患者さん一人ひとりに真摯に向き合い、寄り添える風土が、私たち看護部の誇りです。
「共に在り、共に歩む」がん看護の現場で、看護師としての歩みを進めてみませんか? 志ある仲間たちが、あなたとの出会いを楽しみにしています。